本沢温泉泊・八ヶ岳ブルーって何色?の硫黄岳に行ってきました!
今年は雪がない雪がないと言い飽きた感すらある今日この頃。冬山はもう終わりかと出発した3月6-7日の硫黄岳ツアーでしたが、予想を裏切りラッセルとホワイトアウトの「ザ・雪山」を登ってきました!
実は2月16-17でも同じツアーの週末版が催行されました。雪もなく快晴で最高の眺望を楽しめたそうです。その時もガイドをした山田によると、スタート地点から前回とは全然違うぞ、やっと雪山らしくなったなあ~とのこと。
気温はそこまで低くなく、アイゼンに雪がつく「雪だんご」がすぐにできてしまいます。何歩か歩いては叩いて雪を落とす、の繰り返し。
平日ということで先行者がなく、トレースがない=先頭がラッセル。やったことがある人はわかると思いますが、かなりしんどいです。仲間と一緒なら交代でやるところですが、今回はガイド山田のラッセルのもと本沢温泉に無事到着。
他のお客様がいなくて貸切、にごり酒までいただいて、アツアツの温泉にこたつまで。。平日の本沢温泉サイコー。
夜からずっと雪が降り積もり、朝になっても降り続き、起きてみるとこの状態!宿泊は私達だけということは、先行者はいません=トレースがありません=オールラッセルです。この先どれだけ積もっているのか、果たしてどこまで行けるのか、意を決して出発です。
足が埋まるくらいだったのが、すぐに膝下となり、膝上となり。景色も真っ白。
そして我々の前に立ちはだかる、足跡のない雪、、、。ガイド山田が深いところでは腰ラッセルを続けます。超人です。
樹林帯を抜けると風で飛ばされて雪の量は減るはずだったのですが、昨晩は風がない中で降り続けたようで、さらに雪が深くなっていきます。稜線に出ると強風、視界も悪くなってきて、苦行・修行の様相を呈してきました。登頂のタイムリミットも迫り、少しでも早く山頂に近づくため直登です。
ちなみに、前回2/16-17は青空が広がり素晴らしい展望を楽しめたとのことで、写真をさがしてみました。比較してみましょう。
2月ツアーの山頂直下。もうすぐ山頂への期待が高まります。
今回の3月ツアー。果てしない雪中行軍のよう。
2月ツアーの山頂展望。八ヶ岳ブルー!だそうです。

今回の3月ツアー。八ヶ岳ブルーって何色?ここドコ?髪の毛やまつげも凍り山頂滞在時間わずか5分。
2月ツアーの下山。いつまでも見ていたい景色、下山したくないくらい。
今回の3月ツアー。よそ見不可能。前の人を見失わないように早く安全圏内へ!
なんとか樹林帯まで逃げ込み、時間との闘いの中、足元ふらつきながらも無事に稲子湯まで下山できました。
このコンディションで全員登頂できた皆さんスゴイです!今回の経験はいくらしてみたくてもできません。とっても辛かったのに、とっても楽しかったのは何なんでしょう。次は山田と交代でラッセルできるくらいの体力をつけておきたいと思いますので(但し2~3分)、また来年の雪山ツアーでお会いしましょう!
ガイド:山田、スタッフ:屋久島りかこ
※ちなみに前回2/16-17の硫黄岳ツアーレポートはこちら
◆残席わずかにあり!3/16出発 憧れの谷川岳で雪山ガチ登山はいかがでしょう